2017年5月13日土曜日

依存症についてもっと知りたい方へ |厚生労働省

Q.依存症ってなに?

A.特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になることです。

 

人が「依存」する対象は様々ですが、代表的なものに、アルコール・薬物・ギャンブル等があります。
このような特定の物質や行為・過程に対して、やめたくても、やめられないほどほどにできない状態をいわゆる依存症といいます。

  ※医学的定義では、ある特定の物質の使用」に関してほどほどにできない状態に陥る状態を依存症と呼びますが、
  本ページでは行為や過程に関してそのような状態に陥ることも含めて依存症として表現しています。

 

  依存症の診断には専門的な知識が必要ですが、特に大切なのは本人や家族が苦痛を感じていないか、生活に困りごとが生じてないか、という点です。
本人や家族の健全な社会生活に支障が出ないように、どうすべきかを考えなくてはなりません。


■依存症には主に 2種類あります

依存症とはやめたくてもやめられない状態に陥ることですが、その種類は大きく分けて2種類あります。
「物質への依存」と「 プロセスへの依存」です。

○「物質への依存」について:
アルコールや薬物といった精神に依存する物質を原因とする依存症状のことを指します。
依存性のある物質の摂取を繰り返すことによって、以前と同じ量や回数では満足できなくなり、
次第に使う量や回数が増えていき、使い続けなければ気が済まなくなり、自分でもコントロールできなくなってしまいます(一部の物質依存では使う量が増えないこともあります)。


○「プロセスへの依存」について
物質ではなく特定の行為や過程に必要以上に熱中し、のめりこんでしまう症状のことを指します。

どちらにも共通していることは、繰り返す、より強い刺激を求める、やめようとしてもやめられない、
いつも頭から離れないなどの特徴がだんだんと出てくることです。

 

■問題は誰かが困ることです

アルコール、薬物、ギャンブル等、依存しているものは人それぞれですが、
依存症に共通することは、家族とのケンカが増える、生活リズムがくずれる、体調をくずす、お金を使いすぎるなど何かしらの問題が起きているのにも関わらず、
ほどほどにできない、やめられない状態に陥っているということです。
このような状態にある場合、依存症と同じように対応を考える必要があるといえます。

依存症のことを考えるときに大事なのは、そのことによって本人や家族が苦痛を感じているのかどうか、
生活に困りごとが生じているのかどうか ということです。
本人や家族が苦しんでいるのであれば、それは改善が必要な状態ですので、依存症に関する正しい知識を身に付け、
適切な対応をとっていくことが必要といえます。

Q.依存症って何が問題なの?

A.依存対象のことを大事にしすぎることで、自分や家族の生活に不都合が生じます。

 

飲酒や薬物使用、ギャンブルなどの行為を繰り返すことによって脳の状態が変化し、自分で自分の欲求をコントロールできなくなってしまいます。
だんだんと飲酒や薬物使用、ギャンブルなどの行為を第一に考えるようになってしまい、他のことがおろそかになり、
社会生活をしていく上で優先しなければいけない色々な活動を選択することができなくなっていくのです。
その結果、次のようなことが起こり、自分や家族の健全な社会生活に悪影響を及ぼす可能性があります。


【悪影響の例】

・睡眠や食事がおろそかになり、本人の健康を害す。

・嘘をついて、家族との関係を悪化させる。

・仕事や学校を休みがちになり、続かなくなる。

・隠れて借金をしたり、お金を工面するために手段を選ばなくなる。

■ 本人の身体や心に悪影響を及ぼします


私たちは、生活の中でいろいろなことを優先(選択)しながら生きています。

例えば、私たちは毎日、無意識に食べること、寝ることや大切な人と楽しく過ごすことを優先(選択)して生きています。
なぜなら、人間が健康に生きていくために毎日適切な食事をとること、毎日適切な睡眠をとることや大切な人と楽しく過ごすことが必要なことだからです。

しかし、依存症になり、 脳が報酬(ごほうび)を求めてエスカレートした状態になると、 正しい選択ができなくなり、生活の中の優先順位が変わってきます。
睡眠や食事をおろそかにしたり、家族との大切な時間を削るようになったりと、これまで健康に生活していくために優先していたことよりも飲酒や薬物使用、ギャンブルなどを優先してしまい、結果、本人の身体や心に悪影響を及ぼします。
さらに依存症が進むと、飲酒や薬物使用、ギャンブルなどのために仕事を休んだり、借金をしたりするようになることもあります。
お酒を飲んだり、薬物を使用したり、ギャンブルをしたりすることで、一時的にストレスが発散できたり、リラックスできたりするのですが、ほどほどにできなくなると、その代償として、自分の健康な身体や心が損なわれていってしまうのです。

 

■ 周りの人の生活に悪影響を及ぼします

依存症は、適切な治療をしないと、量や頻度がだんだんと増えていく進行性の病気です。
依存状態が進んでいくと、本人だけの問題ではおさまらず、家族や周りの人を巻き込んでいきます。
家族や周囲の人との人間関係よりも、飲酒や薬物使用、ギャンブルなどを優先してしまうために、
家族に嘘をついたり、借金をしたり、飲酒や薬物使用、ギャンブルなどしていることを隠したりする行為は、よくある依存症の症状です。

依存症は病気であるため、専門の相談機関や医療機関に頼ることで解決に向かうことができる問題でもあります。
しかし、本人は病気という自覚がない(または認めない)ことが多く、家族も正しい知識がないままに、自分の家族がこんな状態で恥ずかしい、世間にバレたらどうしようという思いから、
誰にも相談できず、なんとか本人の起こした問題の尻拭いをし、隠そうとしてしまいます。

依存症は意思で特定の物質や行為をやめたり、減らしたりできなくなる病気ですので、本人の意思のみで治すことはできません。
むしろ、適切な対応をしなければ、少しずつ症状は悪化していくと言われています。
本人のつく嘘に傷つけられたり、本人の代わりにお金を工面して借金を返済したり…そのような生活を続けているうちに、家族もだんだんと、本来望んでいた生活、健康的な生活を送ることが難しくなっていってしまうのです。


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http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html

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